髙阪剛「UFC235」の展望を語る 王座初防衛戦に臨む「超人」ジョン・ジョーンズに死角あり!?

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「鉄壁のウッドリーに対し、ウスマンがあえてタックルを仕掛けてくれたら面白い」

タイロン・ウッドリー 写真:Getty Images

――続いて、タイロン・ウッドリーvsカマル・ウスマンのウェルター級タイトルマッチ。ウッドリーは5度目の防衛戦で、長期政権が見えてきました。
「ここのところのウッドリーは盤石ですよね。ただ正直、なんでチャンピオンに君臨し続けられているかというと、試合中、あまり冒険しないからでもあるんですよ(笑)」

——レスリング能力が高く、カウンターの打撃もうまい「待ち」タイプだからでしょうか?
「とくにパンチに関しては、一発で仕留められるフィニッシュ力があるから、攻撃を二つ三つ繋げる必要がそんなにないんですよ。それでテイクダウン能力も高いし、力も強くて反応が早いから、じっくり待つことができる。対戦相手にとっては、すごくやりづらいタイプです。相手にしたら、攻撃のやり合いの中で突破口を見出したいんだけど、やりあってくれない。だから、どうやったら切り崩せるのか、見えてこないまま試合が終わり、敗れてしまっているという感じだと思うんです」

――そんなウッドリー相手に、ウスマンはどう闘うと思いますか?
「これは自分の希望も含めた予想なんですけど、ウスマンがあえてタックルを仕掛けてくれたら面白いと思うんです。というのは、ウスマンもかなり高いレベルのレスリングベースを持ってますよね?」

カマル・ウスマン 写真:Getty Images

——NCAAディヴィジョン2でオールアメリカンに3度選ばれていますね。
「鉄壁のウッドリーを切り崩すために、あえてウッドリーの一番強い部分を崩しにかかる。そうすることで、これまでとは違った展開が見えてくるんじゃないかなと。当然、最初は打撃のやり取りになると思います。ですが、隙あらばどんどんタックルにいって、ウッドリーに切られても、根負けするまで仕掛けてテイクダウンに成功したら、その後、グラウンドになろうとスタンドになろうと、試合はウスマンに傾くと思うんですね」

――その展開自体、いつものウッドリーペースではなくなるからですね。
「ウスマンは、昨年のデミアン・マイア戦を見ても、相当フィジカルとスタミナ、レスリング能力が高いですから。しかも、相手によって試合のやり方を変えてくる。左右の構えを自由に使いこなせるので、そこもひとつ撹乱させる技術として、ウッドリー相手にも有効なんじゃないかと。どちらにしても、まずはタックルがひとつのきっかけになると思います」

――ウスマンが、ウッドリーにあえてタックルを仕掛けることで、いろんな展開が見えてくると。
「また、そうすることで、ウッドリーの新たな面が引き出されるかもしれない。これまでウッドリーは、あまりにも強固で高い城壁を築いていたので、みんな『門前払い』みたいなかたちになっていたんですよね。だから自分は今回、ウスマンがタックルでその門をこじ開けた先のウッドリーが見られることも期待しています」

[取材/文・堀江ガンツ]

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★『生中継!UFC‐究極格闘技‐ UFC235 in ラスベガス ダブルタイトルマッチ!ライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズ降臨!』

3/3(日)午後0:00[WOWOWプライム]生中継
(WOWOWメンバーズオンデマンドにて同時配信)

3/9(土)午前11:00[WOWOWライブ]リピート
(WOWOWメンバーズオンデマンドにて同時配信)

【対戦カード】
・ライトヘビー級タイトルマッチ/ジョン・ジョーンズ vs アンソニー・スミス
・ウェルター級タイトルマッチ/タイロン・ウッドリー vs カマル・ウスマン

■詳しくはWOWOW番組オフシャルサイト(https://www.wowow.co.jp/sports/ufc/)をチェック!
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