1620万ポンドからのし上がった男 遠藤航の”長期契約”をクロップ監督が確信する理由「並外れた守備頭脳だ」
トップレベルのフィジカルにも屈しない遠藤の守備力と勤勉さをクロップ監督も評価しているのだろう(C)Getty Images
指揮官から最大級の賛辞が送られている。
遠藤航が所属するリバプールが現地時間2月25日、カラバオカップ決勝でチェルシーを1-0で破り、同大会2シーズンぶり10度目となる優勝を果たした。延長戦の末での決着となったこの戦いで、遠藤は120分フル出場で勝利に貢献。昨年8月のクラブ加入以降、ついに自身初めてとなるタイトル獲得の瞬間を迎えた。
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2大会前と同じ顔合わせとなったこの一戦は、互いが得点まであとわずかというシーンを何度も作りながらゴールを割れず、延長後半のファン・ダイクの得点が決勝点に。最後まで一進一退の攻防が続いた中、遠藤も後半開始直後にフィールド中央から左サイドのルイス・ディアスに長いスルーパスを通しチャンスを演出。その直後にはゴール前のこぼれ球をダイレクトでシュートするなど、攻撃面でも積極性をみせていた。
アジアカップの日本代表から復帰後、公式戦4試合連続でのフル出場となった遠藤は、この大一番でも高いクオリティを発揮した。そして現地メディアでは、リバプールのクロップ監督による、背番号3を絶賛した言葉が伝えられている。
ニュースメディア『METORO』が現地時間2月26日に配信したトピックでは、「31歳の彼は日曜日、ウェンブリーで行われたブルーズ(チェルシーの愛称)との延長までもつれたゲームでリバプールは1-0の勝利を収め、今夏の移籍後初のトロフィーを手にした」と振り返っており、パフォーマンスを称えながら「クロップ監督は、現在の4年契約が終了した後でも、この日本のスターは中盤にもたらすエネルギーとクオリティの高さから、新たな長期契約を結ぶだろうと予想している」と綴っている。