西武とヤクルト、共に「打高投低」なのに優勝と最下位なのか?高津新監督に求められる事とは?
西武とヤクルト、何が違うのか?
西武とヤクルト、一見同じようなカラーのチームで、いったい何が違うのか。
ポイントの一つは「リリーフ投手」にありそうです。
西武も規定投球回に達した投手がゼロと、決して先発ローテが盤石だったわけではありません。おのずと中継ぎ陣に大きな負担がかかったのも両チームの共通項です。しかし、西武には平井と増田という頼もしいブルペン陣がいました。
平井は実に81試合に登板し、5勝4敗36ホールド、防御率3・50。鉄腕と呼ばれたレジェンド、西鉄・稲尾和久が1961年にマークしたパ・リーグ記録のシーズン78登板を58年ぶりに塗り替えるなど、フル稼働の活躍を見せました。
選手会長も務める守護神・増田は65試合に登板して、4勝1敗30セーブ、防御率1・81の好成績を残しました。終盤にリードした試合は、必ずモノにする。逆転は許さない。いくらチーム防御率や総失点がリーグ最下位でも、勝ちパターンの救援投手が機能したことが、逆転Vにつながったといえるでしょう。
高津新監督といえば日米通算313セーブを挙げた抑えのスペシャリストです。投手陣の再建、ブルペン陣の確立についてはこれ以上の適任はいないかもしれません。
来季、これらが整備されれば、強力打線を擁して「高津ヤクルト」が一気にセ界の台風の目となることも、決して夢物語ではなさそうです。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]