セ界1強のヤクルトはいかにして「平成史上最悪のドラフト」を克服したのか
通常、ドラフト指名選手は約半分が1軍のメンバーに入り、そのうち1、2人がレギュラー格に躍り出るものです。
しかし、結果は残酷でした。
1位 竹下投手 2017年に戦力外
2位 風張投手 2018年に2勝。2020年に戦力外通告
3位 山川捕手 2019年に戦力外
4位 寺田投手 2016年に戦力外
5位 中元投手 2016年に戦力外
6位 土肥投手 2017年に戦力外
7位 原外野手 2017年に戦力外
育成1位 中島投手 2016年に支配下登録も、2017年に戦力外
2位の風張投手を除き、投手は全員がプロ未勝利という結果に終わったのです。
前述の編成担当者は続けます。
「この年のドラフトからは巨人の1位・岡本和真やDeNAの1位・山崎康晃ら、各球団とも主力級が生まれています。それに対してヤクルトは結果的に惨敗を喫しながら、それを感じさせない布陣をその後のドラフトで築きあげた。戸田の2軍での育成力も含めて、立派なものです」
過去のドラフト大失敗も、今となってみれば笑い話。そう胸を張れるほどの強かさが、今のスワローズにはあると断言できるでしょう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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