「忘れられたい」ベッツからボール強奪のヤ軍ファンが誹謗中傷を告白 家族に被害も反省なし?「ニューヨークでは英雄」

ベッツからボールを奪ったことで無期限の入場禁止処分を受けているカポビアンコ氏。(C)Getty Images
明らかに行き過ぎた行為だった。
波紋を呼んだのは、昨年10月30日にニューヨークで行われたヤンキースとドジャースによるワールドシリーズ第4戦での一幕だ。1回裏にヤンキースのグレイバー・トーレスが打ち上げた右邪飛をムーキー・ベッツがフェンス際で捕球。その直後にスタンドで観戦していたオースティン・カポビアンコ氏がボールを強奪するというまさかの行動に出たのだ。
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手首をグラブごとフェンスに押さえつけられたベッツは、幸いにも無傷であったが、のちに米番組内で「『くたばれ』と言いたい」と憤怒。無論、その場で即退席を命じられたカポビアンコ氏は、MLBの全球場の試合で「無期限入場禁止」という厳罰を下された。
選手に怪我をさせる危険性を考えれば、「MLBの施設やイベントで発見された場合、敷地から退去、もしくは不法侵入で逮捕される」という厳罰も必然ではある。事件当初に米スポーツ専門局『ESPN』の取材で「ボールが自分たちのエリアにあるなら“ディフェンス”する」と語っていた本人の態度も加味された結果だろう。
ただ、“事件”から時が経ち、本人は事態の重さを実感している。米メディア『The Athletic』の取材に応じたカポビアンコ氏は、「自分のせいで家族が対処しなければならなかった。ひっきりなしにかかってくる電話や下半身の写った酷い写真、そして小包も……。あの記憶とは一生かかわりたくないんだ」と吐露した。