楽天・西川の「懲罰交代」が真喜志代行の「ファインプレー」といわれる理由とは
また今回の真喜志コーチの判断にはこんな声もある。
「西川に関しては日本ハム時代から守備の問題が指摘されていました。肩が弱いともいわれていますが、ポジショニングなど自身でカバーできることも多い。西川はコロナ禍明けで考慮する部分もあるとはいえ、あのプレーでも出られるとなれば、チーム全体の士気にも関わる。チームを引き締める意味もあったのではないか」(球界関係者)
昨オフ、日本ハムをノンテンダー(自由契約)とされ、苦労の末に楽天に入団した。開幕当初はリードオフマンとして3、4月は打率・333と好調だったが、前半戦途中から打撃も湿りがちとなり、チームも低迷。不動のリードオフマンが不調となればチームの結果と直結するだけに、「指定強化選手」としてあえて厳しくする必要があったというのだ。
真喜志コーチは指導者としても近鉄、オリックス、日本ハムなど多くのチームを歴任。「言葉数は決して多くないですが、本当に必要なことを伝えるコーチ。芯が通った指導で知られています」(同)
大勝にも浮かれず、引き締め効果でさらなる上昇気流を狙いたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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