“悪夢”だった衝撃KOから一転…山本由伸が完全復調を感じさせる2戦13K&無失点「多くの疑念を払拭した」
難所で奪三振ショーを披露した山本。その快投に称賛の声も集まった。(C)Getty Images
剛腕はまたも異彩を放った。
現地時間4月6日に敵地で行われたカブス戦に、ドジャースの山本由伸が先発登板。5回(80球)を投げて、被安打3、無失点、8奪三振を記録。味方打線の援護もあり、嬉しいメジャー初勝利を飾った。
【動画】満塁のピンチを乗り切った快投! 山本由伸の三者連続三振シーン
難所で崩れない地力を発揮した。この日の山本は序盤の1回と2回にそれぞれ満塁のピンチを招いた。とりわけ初回は先頭打者から2本のヒットと四球で無死満塁という一気に崩れてもおかしくない窮地に立たされる。
だが、背番号18は「(初回は)少しコーナー狙い過ぎた」(試合後のフラッシュインタビューより)とクレバーだった。4番のクリストファー・モレルを三球三振に切って取って勢いに乗った山本は、5番のダンスビー・スワンソンには3-0から追い込むと、最後はインローへの96.7マイル(約155.6キロ)の4シームで見逃し三振に仕留める。
そして、ラストバッターのマイケル・ブッシュには、縦に大きく割れる80マイル(約128.7キロ)のカーブを投げて見逃し三振。苦しい局面で直球と変化球を巧みに操舵し、カブス打線を翻弄した。
終わってみれば、メジャー移籍後自己最多の8奪三振をマークした山本。だが、ここまでの復調ぶりを約2週間前には想像できなかった。