“悪夢”だった衝撃KOから一転…山本由伸が完全復調を感じさせる2戦13K&無失点「多くの疑念を払拭した」

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 去る3月21日に韓国・ソウルで行われたパドレスとの開幕シリーズでのマウンドで山本は初回から大乱調。被安打4、2四死球、5失点と精彩を欠き、無念の1イニングでの降板を余儀なくされた。

 韓国への移動で生じた時差などによる調整の難しさなど、致し方ない面は少なからずあった。ただ、43球中ストライクがわずか23球と内容の悪さが目につき、周囲が山本を不安視したのも事実だった。

 そんな「悪夢」とも言われたデビュー登板から山本は見事に修正をしたと言えよう。カブス戦を含めた直近2登板の内容は10回を投げ、被安打5、無失点で、与四球もゼロ。全投球数における見逃しと空振りのストライクの割合を示す指標CSWも36%と改善傾向にある。奪三振率(13個)も11.70と圧巻の数字となっている。

 このカブス戦の内容は、鵜の目鷹の目の米記者たちも唸らせる。ドジャースの地元紙『Los Angeles Times』のジャック・ハリス氏は「ヤマモトは多くの疑念を払拭した」と強調。そして「日本からやってきた若きスターは冷静沈着に仕事をこなし、そして自信を持って屈することを拒否した」とパフォーマンス内容を称えている。

 無論、まだシーズンは始まったばかりだ。ただ、地元記者たちがこぞって「最高」と評した投球を見せつけた山本には、さらなる進化を期待せずにはいられない。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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