「将来のエースとするため」――山本由伸、無念の初回KOも揺るがぬ信頼 米専門サイトは強調したド軍12年契約の“意味”

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初回5失点で降板を余儀なくされた山本。しかし、地元メディアは山本の投球内容を執拗に責めはしなかった。(C)Getty Images

 注目されたメジャー初試合登板は厳しい内容となった。

 MLB開幕2戦目となる3月21日のパドレス戦で、ドジャースの山本由伸がメジャー初先発。大きな関心を集めたマウンドだったから初回から大乱調。被安打4、2四死球、5失点で、無念の1イニングでの降板を余儀なくされた。

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 出鼻をくじかれ、流れを掴みきれなかった。先頭のザンダー・ボガーツに初球、96.6マイル(約155.5キロ)のフォーシームを中前に見事に弾き返された山本は、続くタティスJr.には抜けたスプリットで死球を献上。制球の感覚を取り戻せないまま、迎えた3番のジェイク・クロネンワースには右翼線を破る三塁打を許し、あっさりと2点を失ってしまう。

 なおも変化球の制球に苦心した背番号18は、4番マニー・マチャドに四球を与え、無死一、三塁のピンチを招くと続くキム・ハソンに中堅への犠飛を打たれて3失点。2死二塁として迎えたルイス・カンプサーノの当たりは打ち取ったかに見えた三塁線の打球をマックス・マンシーが取れずに適時打に。なおも4-0とされて2死二塁の局面でテイラー・ウェイドに右前適時打を浴びて5失点となった。

 昨年12月にドジャースと12年総額3億2500万ドル(約491億円)の超巨額契約を結び、注目度が高まっていた大物日本人ルーキーだけに、1回KOという厳しい船出は本人にとっても悔いの残る結果と言えよう。

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