山本由伸はどれだけの成績を出せば「成功」か MLB識者に問う”投手史上最高額”の右腕に求められる結果

タグ: , , , , 2024/2/15

山本の登板数は日本時代よりも増えそうだ(C)産経新聞社

 ドジャースの山本由伸が、メジャー1年目のキャンプを迎えた。10年総額7億ドル(当時のレートで約1015億円)の歴史的な契約額でFA移籍した大谷翔平はもちろん、山本も投手としてはメジャー史上最高額での契約。しかも、MLBで1度も登板したことのない投手の契約としては破格で、開幕に向けて注目度が増している。

【動画】ドジャースの山本由伸が始動!ブルペンで見せた力強いピッチング練習の様子





 12年総額3億2500万ドル(当時のレートで約471億円)。この価値に見合う1年目の成績は、どれほどのものを求められるのか。キャンプ2日目の10日(日本時間11日)、山本の獲得交渉に敗れたヤンキースの地元メディア『ニューヨーク・ポスト』紙の記者がデーブ・ロバーツ監督に質問を浴びせた。

「山本が日本で好成績を挙げているのを理解した上で、メジャーリーグで1度も投げたことがないピッチャーが最高額の契約をしたことについて、不服などを言う人はいるか」

 ロバーツ監督は、冷静に返答した。

「ただただ、(山本とドジャースの)両サイドが完全にマッチした。タイミングの良さや需要の高さもあったと思う。確かに、こちらでは投げたことはないが、我々は彼のことを何年も見ていた。投げ方や、の使い方、抜群の制球力も考慮して、自信を持って投資したと思う。価値でいえば驚くことかもしれないが、ここ最近では、そこまで驚くことではない」

 鳴り物入りで入団したとはいえ、それ相応の活躍が求められる。大谷も経験したが、懐疑的な目を向けるメディアもいるだろう。黙らせるには、1年目で結果を出すしかない。

 指標になるのはまず、登板数だ。オリックス時代は週1回のペースで先発がほとんどで、ここ数年は年間で25試合前後だった。だが、メジャーでは基本的に中4日で1年間ローテーションを守れば、30試合以上を投げることとなる。この点に関して言えば、ロバーツ監督も「もちろん、休養日を挟んでいくことにもなると思うが、週に1度の登板ではないことが、最大の変化だと思う」と案じた。

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