「将来のエースとするため」――山本由伸、無念の初回KOも揺るがぬ信頼 米専門サイトは強調したド軍12年契約の“意味”
もっとも、指揮官は山本への揺るがぬ信頼を口にする。試合後に地元放送局『LA Sports Net』で放映された記者会見に登場したデーブ・ロバーツ監督は、「制球力がなかった。制球で勝負する投手なのに、ボール先行で死球も出してしまって、彼らしくなかった」と指摘。反省を促したうえで、「彼らしさを取り戻してくれると思っている。今日はいろいろ期待を背負っていたし、緊張感もあったと思う」と慮った。
地元メディアも、通常よりも早い時期の調整を求められたデビュー戦でのKO劇に寛容な反応を見せている。ドジャースの専門サイト『Dodgers Nation』は「問題はない」と断言。「ドジャースがヤマモトと契約したのは、レギュラーシーズンの1試合だけで良い投球をするためではない。チームの将来のエースとするために契約したのだ」と指摘し、12年契約の持つ意味を解いている。
「彼は、なぜメジャーリーグの各球団から引っ張りだこだったのかを、遅かれ早かれ証明してくれるだろう。そして覚えておいてほしい。ヤマモトにあれこれ語っている非ドジャース・ファンは、今オフに自分たちのチームが契約を懇願したのは、彼だったのだと」
初陣で躓いた山本だが、いまだ春先。特大のポテンシャルを見せつける機会はまだまだある。ロバーツ監督が「これで逃げ出すような選手ではない」と鼓舞したように、ここからの奮起に期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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