「阪神の試合からは気持ちが感じられない」チームと西勇輝の課題とは? 日本一の投手コーチ 佐藤義則氏が語る
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28日に行われた阪神対DeNAの試合について、現役時代、阪急で最優秀投手をはじめ、最優秀中継ぎ投手、最多勝利、最多奪三振、ノーヒットノーラン達成など数多くのタイトルを獲得し、引退後も阪神、日本ハム、楽天などで投手コーチを歴任、ダルビッシュ有や、田中将大ら日本を代表する投手たちを育てあげ、野村克也氏や星野仙一氏に「日本一の投手コーチ」と称された佐藤義則氏が、自身でおこなっているYouTubeチャンネル「佐藤義則チャンネル」で語った。
【動画】2022年6月28日【 阪神 vs DeNA 】 佐藤義則氏のワンポイント解説
28日に横浜スタジアムで行われた阪神対DeNAの試合は、2-6で阪神が敗れた。
初回に佐藤輝の犠牲フライなどで2点を先制した阪神だったが、3回にDeNA・桑原のタイムリーツーベースなどで同点に追いつかれると、5回には先頭のソトにソロホームランも飛び出し、さらに6回にも佐野のヒットを皮切りに、大和とソトの連打で3点を奪われた阪神。
阪神で投手コーチを務めた経験もある佐藤氏は、この日の阪神の戦う姿を見て、初回に先制したことで気持ちが切れたように感じたと感じたという。
「阪神は初回に得点出来ていい感じの流れが来たかなという感じだったけど、残念ながら初回だけで、DeNA・大貫のピッチングにどんどんはまっていったかなという気がします。反対にDeNAは桑原の代打的中で同点になって、徐々にDeNAペースになっていった。そして、(5回の)ソトのホームランでの時点で、向こうの勢いかなという風に見えました」
と、試合内容を振り返りながら両チームの結果を分析した。さらに阪神のチーム全体に漂うムードに物足りなさを感じているようで、
「阪神の打つ方は、気が抜けたわけじゃないけど、そんな風に見えたし、初回の2点で『今日も勝った』という雰囲気に見えなくもなかった。大貫は、三振を取るような球を投げているわけではなかったが、(阪神打線は)淡々と打ち取られていた。ノックアウトしてやろうという気持ちが感じられなかった。もうちょっと粘ってバッティングして欲しかったかな」
と、阪神打線に注文をつけた。
さらにこの試合で先発した西勇は、6回途中を投げ7安打6失点と打ち込まれ、敗戦投手となってしまった。これで今シーズンは4勝6敗と負け越し、納得のいく成績から遠ざかっている。