「アスリートと子どもの遊ぶ道を作りたい」 元総合格闘家・大山峻護がコロナ禍で見出した社会貢献のカタチ
大山さんの元に集ったアスリートと子どもたち
3回目となったこの日は、トップアスリートやタレント、障がいのある子どもとその保護者らで、合計70人以上が集まり約1時間半の交流を楽しんだ。
「アスリートと遊ぼう」のコーナーでは、アスリートがそれぞれの競技にちなんだ動きとユーモア溢れるアイデアで、メニューを考案し、子どもたちと一緒に体を動かした。また「みんなで歌おう」のコーナーでは、すべての参加者が画面上でアンパンマンマーチなどを熱唱。参加した人たちが体を動かしたり、全力で歌う姿は、モニターの周りで様子を観察していた人たちをも笑顔にしていた。
柔道の西山将士さんは、柔道で、相手の柔道着を掴む動きから変顔をして子どもたちを楽しませた。
レーシングドライバーの番場琢さんは、車の運転にちなみ、ハンドル操作を彷彿とさせるエクササイズを行った。
キックボクシングの町田光選手。必殺技「居合パンチ」の動きで参加者を笑顔にした。
コロナ禍だからこそできたイベントの形
このイベントに対する大山さんの想いは、コロナ禍でさらに大きくなった。
「確かに直接会ってイベントを開催したいと思ったこともありますが、でもオンラインだからこそ、全国から多くの人に参加してもらえます。オンラインじゃないとできなかったイベントの形でもあるんですよね」。
確かに参加者の中には、外出するのが難しい重度の障がいをもつ子もいた。そのような参加者にとって、アスリートたちと触れ合えるオンラインイベントが開催される意義は大きい。
大山さんは、次のように言葉を続け、イベントに対する思いを語った。
「アスリートも子どもたちもその親御さんたちも、みんなが喜びの共有体験をすることで喜びの循環が生まれます。このポジティブな循環が、参加してくれたみんなの人生に大きな力となってくれたら嬉しいです」。
イベントの感想を話す子どもたち。画面越しからも楽しそうな雰囲気が伝わってくる。
「You-Do」とは、漢字の「遊道」と、英語の「You Do」を掛け合わせた造語。大山さんがこのイベントを通じて参加者に示した道は、この先、多くの道となって続いていくことだろう。それぞれの行動によって分岐した道は、いずれ、日本の隅々まで続き、社会をより良いものにしていくはずだ。
■参加したアスリート
・レスリング 金久保武大さん
・キックボクシング 勝次選手
・キックボクシング 今野顕彰選手
・総合格闘家 草MAX選手
・ラグビー 大野均さん
・縄跳びアーティスト 田口師永さん
・キックボクシング 町田光選手
・フットバック 石田大志選手
・総合格闘家 三崎和雄さん
・レーシングドライバー 番場琢選手
・サッカー 菊池康平さん
・ソフトボール 高山樹里さん
・車椅子ラグビー 官野一彦選手
・ハンドボール 東俊介さん
・フットサル 臼杵深徳選手
・プロゴルファー 中嶋千尋さん
・柔道 菊池教泰さん
・極真空手 渡邊淳一郎さん
・総合格闘家 菊野克紀選手
・テコンドー 瀧澤亮さん
・フィットネスビキニ 山下ゆこさん
・柔道 西山将士さん
・ダンサー 田中亮さん
・歌手 小澤綾子さん
・ミュージシャン DAIさん
・狂言師 石井康太さん
・タレント 眞鍋かをりさん
・タレント 桜華純子さん
・総合格闘家 大山峻護さん
■一般社団法人 You-Do協会
http://you-do.spo-sta.com/
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません
大山峻護(おおやま・しゅんご)
5歳で柔道を始め、全日本学生体重別選手権準優勝、世界学生選手権出場、全日本実業団個人選手権優勝という実績を持つ。2001年、プロの総合格闘家としてデビュー。同年、PRIDEに、2004年にはK-1・HERO‘Sにも参戦。2012年ロードFC初代ミドル級王座獲得。現在は、企業や学校を訪問し、トレーニング指導や講演活動を行なっている。著書に「科学的に証明された心が強くなる ストレッチ」(アスコム)。ビジネスマンのメンタルタフネスを高めていくための本「ビジネスエリートがやっているファイトネス~体と心を一気に整える方法~」(あさ出版)を出版。
大山峻護さんInstagram
https://www.instagram.com/shungooyama/
オンライン家庭教師 with アスリート
http://virus-busters.spo-sta.com/
ファイトネス
http://shungooyama.spo-sta.com/
「科学的に証明された 心が強くなる ストレッチ」
「ビジネスエリートがやっているファイトネス~体と心を一気に整える方法~」
取材・執筆 瀬川泰祐(せがわたいすけ)
北海道旭川市出身、埼玉県久喜市在住の編集者・ライター。HEROs公式スポーツライター、アスリートライブ編集長、ファルカオFC久喜代表。スポーツオンラインサロン「DOCS」主宰。スポーツ分野を中心に、Yahoo!ニュース、東洋経済オンライン、ITMediaビジネスオンライン、OCEANS、noteなどのメディアで執筆中。またエンタメ業界やWEB業界で数多のシステムプロジェクトに参画しサービスをローンチ。その経験を活かし、スポーツクラブのコンサルティング、アスリートの活動支援、ウェブマーケティング支援なども行う。「スポーツで繋がる縁を大切に」しながら、「Beyond Sports」をテーマに取材活動を続けている。