日本代表のアスリートだった両親 子供に素質がなかったらどうする?
横内由可と申します。現役時代は体操、クレー射撃と2種目で日本代表として国際大会に出場していました。今回は私の長い競技経験から、未来のアスリートにスポーツを通して本当に得てもらいたい経験について書かせていただきます。
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20年に開催される東京五輪に向け有望な選手をマスコミが取り上げ、それを目にする機会が増えてきていますが、もしあなたのお子さんがそれらを見て「自分もこういうカッコいい選手になりたいから競技をやらせて欲しい」と相談されたらどのような返事をしますか?本人の希望を尊重してその世界へ飛び込ませるか、もしくはあなたにはそんな素質はないしアスリートでは将来食べていけないからなどの理由を伝えてあきらめさせるか。お子さんの将来を一番真剣に考えていらっしゃる親御さんにとって非常に判断に迷う場面であると思います。
そこで考えていただきたいのが、お子さんにスポーツを通じてどのような経験を得てもらいたいかということです。正直なところ、様々な価値観が存在するのでこれが絶対という答えはありません。ただ、競技生活を20年送ってきた私が社会に出た現在、これが一番役立っているなと度々感じることがひとつあります。それは「挫折から試行錯誤して乗り越えた経験」です。