中野友加里&小塚崇彦が明かす佐藤信夫コーチの気合入れ「信頼関係があってこその『痛み』」
フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんがフィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。
同チャンネル好評企画の一つであるゲスト対談では、第3弾ゲストとして元男子シングル代表でバンクーバー五輪代表の小塚崇彦さんが登場。
2人が現役時代におこなっていた、選手にとって大切な「試合前ルーティン」秘話について語られた。
佐藤先生の気合入れは「信頼関係があってこその『痛み』」
現役時代は共に佐藤信夫先生の元で指導を受け、切磋琢磨してきた2人。中野さんは、佐藤先生が背中をさする、小塚さんのルーティンが印象に残っていると言う。
「あのルーティンが始まったのは、確かジュニアグランプリに出場した時に、うちの母親(小塚幸子さん)がずっとやってくれていたのが最初だったと思います。験担ぎですよね。元々僕が結構猫背だったので、背中を真っ直ぐにしてジャッジの方を向きなさいよと言う意味も込めて、背中を真っ直ぐ伸ばしてと言うことでやっていました。背中にある『丹田』と言うところにやる気スイッチがあるらしく、そこを押してもらうようになったのが始まりでした」
17歳から始まり引退する26歳までおよそ10年もの間欠かさずおこなってきたと言う小塚さんの試合前ルーティン。これに関して中野さんも、
「いつもTV中継で、先生から見た崇ちゃんの背中を映してくれていましたが、その時の背中がピーンと伸びて凄く綺麗だったのを覚えています。自分もピリッとするから、ああいうのっていいなって思いましたね」
と、刺激を受けていたと明かした。
2人によると、大会ごとに佐藤先生の力に差があり、時には痛さを感じることもあったというが、その「痛み」に関して小塚さんはこんなことを話している。
「あの痛みって、信頼関係がなかったらただ痛いだけであると思うんです。背中をボンって押してもらえる信頼関係ができているからこそ、痛いって思うだけじゃなく、よぉし!って気持ちが前に向かっていくと言ったことがあるのかなと思います」
一方、自身は特にルーティンをおこなっていなかったという中野さんは、「ある理由」から、演技直前まで佐藤先生に手を握ってもらっていたという。
「私の場合は、(名前が)コールされる前に飛び出して行っちゃうので、手を握られていました(笑)しかも、当時コールされてから何秒以内に演技を始めなければいけないといったルールが無かったのにも関わらず前のめりに行っていましたからね」
なお、この動画内では、佐藤先生もビックリの小塚さんジュニア時代のマル秘エピソードについても語られている。
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