フィギュアを続ける子どもたちへ中野友加里が伝えたいこと「滑ることが楽しいという感覚を忘れずに」
近年、フィギュアスケートブームの到来により、フィギュアを始める子供たちが増えてきている。
その人気ぶりは、「待機選手」と呼ばれる、いわゆるスケート教室に入りきれない子供たちが存在するほどだ。
そんなフィギュアスケートの「卵」たちへ向け、フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんが、自身のYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」内で、自身のジュニア時代の経験、そして競技を続ける上でのアドバイスを語った。
練習、学業、達成感・・・中野友加里が子どもたちに伝えたいこととは一体どのようなことなのだろうか。
楽しいを選手に変えて、トップスケーターを目指そうと・・・
3歳でスケートを始めたという中野さん。始めた当初の印象についてこう話している。
「私が初めてスケートを滑ったのは3歳らしいんですが、最初の記憶を辿っていくと、気づいたら氷の上なんですよね。氷の上に乗って、母が手を引いて滑っていました。
子供って成長が早いので、最初はもちろん転びまくって尻もちをついていたと思うんですが、何度転んでも立ち上がって滑ろうという感じで、怖いという感情よりも後ろ向きで滑れる楽しさが身について滑っていました。」
と、徐々に滑ることへの楽しさを覚えていったという中野さん。
「そのうち、周りでたくさんの選手も滑っていたので、選手たちを見て、『回れるんだ!?』『ジャンプって跳べるんだ!?』という感じで、見様見真似で最初はやっていたと思います。
それがだんだん楽しいという感覚になってきて、楽しいを選手に変えて、トップスケーターを目指そうと思いました。色々なことをできていくことが楽しくて、選手になったらもっといろんなことできるんじゃないの?という感覚で始めちゃったと思います。
母に『なんで私ってスケート選手になったの?』って聞いたら『スケート選手になりたいかを聞いたら、なりたいって言ったから始めたのよ』って言われましたね。
小さいうちは、初めて氷に乗った時って滑る感覚が難しいのでペンギン歩きやT字ストップから始めるんですが、それが人に教えられなくてもだんだんできるようになっていくんです。
色々身についていくと、それがだんだん楽しさに変わって、1番楽しいと思える感覚は、スピードが出ることだと思います。陸上を走る感覚と滑ることはまた違った感覚なんですよね。
そう言った感覚が足元から伝わってくるのが、子どもたちって楽しいのかなと思うので、そこから本格的に大会を目指すきっかけになる選手もいるのかなって思います。」