トレンディエースが語る吉田輝星、ハンカチ王子の現在地「3年で成績を残せなかったら…」
結果を出せなければ、何かを変える必要がある
―斎藤佑樹が勝つためには、何が必要なのでしょうか?
西崎:僕自身も言われていましたが、「プロでやっていくためには、3年で成績を残せなかったら、何かを変えないといけない」と。僕は、1年目から即戦力として使っていただけたので、とにかくその期待に応えないといけないと思って、やっていましたね。
斎藤佑樹自身は、高校、大学での実績もあり、自分なりに築いてきたもの、想いや理念もあると思いますが、プロの世界では結果がすべて。結果が残せなかったら、何かを変えるしかない。その変える「何か」を、自分で見つけようとしているんだろうけど、うまくいっていない。まわりにいるコーチや先輩に聞いて、そのアドバイスしてくれることを、素直にやってみる必要があると思いますね。
野球が楽しかった頃を思い出してほしい
―具体的に、斎藤佑樹が覚醒するために必要なことは、何だと思いますか?
西崎:コントロール、フォーム、球種一つ一つ。全部を変えていく必要があると思います。投手の基本はストレートだから、まずはストレートをしっかり投げること。高校、大学時のストレートは、凄く良かった。でも、プロに入ってからは、幹であるストレートを育てる前に、変化球で打ち取ろうとする投球術に変えてしまった。変化球は、ストレートがあるからこそ活きてきます。今は、ストレートに勢いがないから、バッターは変化球を待っていてもストレートを打つことができるんですよね。ストレートを磨き直す。
指先の技術、体幹、身体の使い方、フォームなど、自分自身でいろいろな理論を持っていると思いますが、今は細かな理論ではなく、好調だった頃、野球が好きだった頃に、どうやってボールを投げていたかを思い出してほしい。ビデオを見てもいいし、信頼しているコーチから指導してもらうのもいいと思いますね。
プロの世界は厳しい。結果を出さないと、トレードやクビ宣告を受けることになる。変化に挑み、一軍のマウンドで活躍する斎藤佑樹の姿を見られることを期待している。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]