伝説の連続試合安打記録を塗り替えた高卒4年目、中日・岡林勇希の挑戦はどこまで届くか
一方、海の向こうではどうか。これは野球ファンなら一度は耳にしたことがある「アンタッチャブル・レコード」がさん然と輝く。ヤンキースのジョー・ディマジオが1941年に記録した56試合連続安打。多くの関係者が「今後、絶対破られない記録」と口をそろえる金字塔だ。
ディマジオは同年5月15日のホワイトソックス戦から、7月16日のインディアンス戦まで77日間にわたって安打を打ち続けた。2位がウィリー・キーラーとピート・ローズの44試合連続なので、その偉大さが際立つ。
驚きなのは、ディマジオは7月17日のインディアンス戦で無安打で記録が途切れたが、その翌日の同戦から16試合連続安打も記録したこと。もし17日の試合で1安打していたら、記録は73試合まで伸びていた。
なお今季のメジャーリーグでは、レンジャーズのマーカス・セミエンが5月10日から6月6日にかけてマークした25試合連続安打が最長。岡林の記録はこれをすでに上回った。日本人選手ではレッドソックスの吉田正尚が4月20日から5月7日にかけて16試合連続安打したのが最長記録だ。
3代目ミスタードラゴンズの立浪監督は「ヒットを打ち続けるのは本当に難しいこと。100年くらい抜かれないと思います」と高卒4年目の偉業を称えた。昨年は161安打を放ち、21世紀生まれ初の打撃タイトル保持者となる最多安打に輝いたヒットマン。伝説を超えた記録は、どこまで続くか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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