伝説の連続試合安打記録を塗り替えた高卒4年目、中日・岡林勇希の挑戦はどこまで届くか
岡林は低迷する中日にあって数少ない希望と言えるだろう(C)ACPHOTO
中日・岡林勇希が8月13日の広島戦で「ミスタードラゴンズ」の記録を74年ぶりに更新した。先頭打者として立った初回に左前打。これで26試合連続安打となり、1949年に初代ミスタードラゴンズこと西沢道夫が記録した25試合連続安打記録を抜いた。
【動画】岡林勇希が74年ぶりの球団新記録!26試合連続安打を放ったシーン
身長175センチの21歳が、伝説を超えた。西沢は1937年から前身の名古屋軍で活躍。戦前には長身の快速球投手・打者転向後の戦後は細身のバット・華麗な打撃フォームの強打者として人気を集めた。初代ミスタードラゴンズと位置付けられ、2代目・高木守道、3代目・立浪和義へと称号は受け継がれていった。通算1717安打を放つとともに、投手としては1940年にシーズン20勝を挙げるなど通算60勝をマークした。
「目の前の試合を必死にやった結果です。超えられたのはうれしいけど、記録は意識してこなかった」と喜んだ。7月11日から1か月以上も安打を続けている。当然、今季の日本プロ野球では最長。では歴代の記録と比べてみるとどうなのか。
連続試合安打のNPB記録は、広島・高橋慶彦が1979年に残した33試合。岡林はあと7試合安打を続ければ、日本記録と肩を並べることになる。次いで32試合が阪急・長池徳二。31試合に阪急・野口二郎と、西武・秋山翔吾が並んでいる。秋山は2015年に達成。このシーズンはNPB記録である年間216安打をマークした。