F1・角田裕毅が日本人初となるデビュー戦入賞「フェルナンド・アロンソをパスした瞬間・・・」
バーレーンGPでピットストップに入った角田裕毅のマシン((c)RedBull Content Pool)
さて、角田のレースに戻りたい。決勝を13番グリッドからスタートし、序盤に順位を落としたものの、最後までラップタイムは安定しており、果敢に追い抜きを仕掛けた。レジェンドながら今季からF1に復帰したアルピーヌ(前ルノー)の元王者フェルナンド・アロンソ(スペイン)を追い抜くなど「レース偏差値」の高い走りを見せた。
「レース中は力強いオーバーテークをすることができました。僕にとっては、フェルナンド(アロンソ)をパスしたのが熱く感じた瞬間で、幼いころから見てきたスーパースターだったので、とてもエキサイトしました」とレース後には笑顔で振り返った。
開幕戦ではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(オランダ)がメルセデスの王者ルイス・ハミルトン(英国)と最終周までデッドヒートを繰り広げて2位。チームメートのセルジオ・ペレス(メキシコ)もフォーメーションラップ中の電気系トラブルでピットレーンスタートを強いられながら5位に躍進した。アルファタウリのピエール・ガスリー(フランス)については予選5番手と大健闘したが、決勝は序盤に他車と接触した影響もあり、決勝は完走扱いの17位だった。
ホンダは今季を最後にF1活動を終了すると表明しているが、アルファタウリ勢を含めてマシンの競争力は高そう。今から34年前。1987年のイギリスGPでナイジェル・マンセル(ウィリアムズ)-ネルソン・ピケ(同)―アイルトン・セナ(ロータス)―中嶋悟(同)でホンダ勢によるトップ4独占が成し遂げられた。その再現が今年起きてもまったくおかしくはない。
[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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