角田裕毅は“風向き”を変えられるか 「リアムを選んだ理由を理解している」との“優等生発言”に隠された闘志

角田にとって今季の前半戦は大きなキャリアの節目になるかもしれない(C)Getty Images
レーシングブルズは2月19日、イタリア・イモラサーキットで今季型車「VCARB02」のシェークダウンを行った。F1チームは公式テスト以外にプロモーションを目的したフィンルミングデーとして1日200kmを上限にプライベート走行ができ、F1参戦5年目となるエースドライバーの角田裕毅が新車のステアリングを握った。
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前日の18日にはロンドンでF1全チーム、20人のドライバーが参加する合同発表会「F1 75 Live」が行われ、レーシングブルズも白を基調にした今季型車のカラーリングを披露。角田はチームメートの新人アイザック・ハジャー(フランス)とともに記者会見にも参加した。
F1公式サイトによると、兄弟チームのレッドブルのレギュラーシート争いでチームメートだったリアム・ローソン(ニュージーランド)に敗れたことについても質問が及び、角田は「正直に言うと、昨年ことは忘れて頭から離れている。正式発表された際もそれほど怒ったりがっかりしたりはしなかった。もしかしたら心の中である瞬間から準備ができていたのかもしれない。彼ら(レッドブル)がリアムを選んだ理由を理解している」と弁明した。
波風を立てたくないのは今季中にレッドブルへ昇格するチャンスが残されているから。ローソンのパフォーマンスが不足していると判断されたり、チャンピオンのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が欠場したりするような事態になれば真っ先にお呼びがかかるドライバーが角田だ。