F1アメリカGPで角田裕毅がファステストラップを記録 日本人では3人目? それとも4人目?
角田が得意なコースで大きなインパクトを残した(C)Getty Images
F1第19戦アメリカGPが10月22日、米テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催され、アルファタウリの角田裕毅が日本人初のファステストラップポイントを獲得した。決勝順位もゴール直後は暫定10位だったが、2位、6位でそれぞれ入線したメルセデスのルイス・ハミルトンとフェラーリのシャルル・ルクレールがレース後の車検で車両規定違反が見つかり失格となったことから8位に繰り上がった。
【画像】ファステストラップを記録したアルファタウリの角田裕毅
ファステストラップポイントは2019年に導入され、決勝で最速ラップを記録し、なおかつ入賞を果たしたドライバーに1点が与えられる。日本人でファステストラップを記録したのは1989年オーストラリアGPの中嶋悟(ロータス)、2012年中国GPの小林可夢偉(ザウバー)に次いで3人目だが、当時はポイントが与えられてはおらず、角田が日本人第1号となる。
F1ファンの中には1976年に富士スピードウェイ(静岡県)で開催された日本GP(当時はF1世界選手権インジャパンの大会名)で日本製F1マシンのコジマをドライブした長谷見昌弘が記録しているから4人目ではないかと指摘する人も中にはいるかもしれない。
実際にF1の公式記録集だった「マールボロブック(グランプリガイド)」では長谷見がファステストラップ記録者だと長らく紹介されていた。ところが実際はレース終了から数日後に計時ミスが起きていたことが判明。記録した周回はピットアウトした周だったため、ファステストラップを記録するのはおかしく、現在では当時リジェに所属したジャック・ラフィー(ラフィット)が記録したことに訂正されている。