「何とか頑張ってほしい」12球団トライアウト 球界OBも思わず涙した再起を願う選手の名前
さらに、高木氏が今回の動画の中で、強く感情を込めながらエールを送った選手がいる。ヤクルトの中山翔太だ。これまで一軍では計9本塁打を放っているものの今季の公式戦出場は無く、4シーズンで戦力外となった28歳。高木氏は「ウエイト大好き。愛称は『中山きんに君』。柔軟性が無いのよ」と苦笑しながらも「魅力なのは真面目だということ」と指摘。
その上で、今季限りで引退した坂口智隆とのエピソードを披露し「(この日に向け)坂口がバッティングピッチャーを1か月間、やってくれたのよ。今日も坂口はスタンドにいたよ」と語りながら言葉を詰まらせた。
続けて「中山はホントに人が良くて真面目な子だから。坂口が一生懸命に手伝ってくれた想いや、中山のひたむきさも感じた。始まる前もずっとスイングしていた。そういう姿勢がどっかの球団に伝わってくれたら」と涙を拭い、中山の今後への想いを口にしている。
その他にも、ソフトバンクの真砂勇介を「右の『ミギータ』」と称しており、26歳という年齢にも期待を込めたDeNAの宮本秀明、「試合慣れしている」と評価した中日の三ツ俣大樹等にも「まだやれる」「ぜひとも、どこかの球団、よろしく」として、言葉を並べた。
高木氏のコメントの数々は、いつも以上に選手への深い愛情が込められていた。今回の参加選手から、一人でも多くの選手がもう一度、プロ野球のステージでのプレー出来ることを祈るばかりだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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