巨人の新55番 秋広が早くも浴びる「ゴジラの洗礼」とは
若手の積極起用を打ち出している巨人でヤングジャイアンツが躍動した。沖縄キャンプ切符を賭けた紅白戦が11日に行われ、野手陣では「ポスト坂本」と期待される2年目の中山が5打数3安打と気を吐けば、広岡、八百板も2安打2打点。昨季、主戦捕手として起用され、今季は再び正捕手争いに挑む大城もマルチ安打をマークした。
中山に関しては原監督も「(プロ)2年生であれだけ堂々と守備、打撃も含めて可能性を非常に強く感じた。いい意味でちょっと驚いている」と絶賛。「一発回答」で二次キャンプが行われる沖縄・那覇行きを勝ち取った。
一方、ほろ苦スタートとなったのは今季のチームの「目玉政策」といわれる、秋広だった。松井秀喜氏もつけた「55」を背負い、次世代の主軸として期待を集める大砲候補は白組の「6番・中堅」で先発出場し、4打数無安打。試合後、元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチは4打数無安打に終わった秋広に関して「そんなにすぐ簡単にヒットは打てるものではない」と前置きしながら、「ただ、3球三振ということは反省してもらわないと困る」と3打席目の内容を振り返りつつ、苦言を呈す場面もあった。
そして、今季から「55」を背負うことになった秋広に関してはこんな声もある。
「ポスト松井として期待をかける秋広はチームとしても何としても育てたい人材。指定強化選手だけにほかの選手ではそこまで言われないことも色々言われることも増えてくる。かつての大田もそうですが、秋広がそのプレッシャーに耐えられるかが肝となる」(球界関係者)