侍ジャパン世界一に思う、羽生結弦の強靱さ たった一人で背負った「重圧」
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コロナ禍で下を向き続けた日本国民に、光が射すビッグニュースでした。
侍ジャパン、世界一。栗山英樹監督を指揮官にメジャーリーガーの大谷翔平やダルビッシュ有、吉田正尚にラーズ・ヌートバーら豪華な面々が集結し、村上宗隆ら日本プロ野球のスーパースター達と化学反応を起こす中でワンチームが醸成されて行く姿は、心が躍るものでした。
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スポーツ紙のデスクが言います。
「侍ジャパンがなぜここまでフィーバーしたかと言えば、やはりスポーツの持つ『楽しさ』が選手個々からにじみ出ていたことでしょう。世界一への戦いは過酷なものでしたが、栗山監督や大谷ら、誰か一人にプレッシャーが集中することなく、みんなでシェアしてそれすらも楽しむ様子が印象的でした」
チームスポーツの快活さに思いを馳せる時、あのトップアスリートが繰り広げてきた国際舞台での重圧を想像せずにはいられません。
羽生結弦さんです。
2014年ソチ五輪、2018年平昌五輪と2大会連続でオリンピック金メダリストに輝いた至宝。その栄冠は個人としては最年少受賞となる2018年の国民栄誉賞受賞で結実しますが、国民の期待を一身に背負い、リンクに立ったその心境を思うとき、プレッシャーに打ち克ち偉業を成し遂げた精神力と圧倒的なフィジカル、技術の強靱さを感じずにはいられません。