脂質異常症を知っていますか?
脂質異常症の治療は?
治療の目的な動脈硬化による合併症を防ぐことです。
まずは患者さんごとにコレストロールや中性脂肪の目標値を設定します。
目標値は年齢や性別、併存する病気などから決定します。
治療は大きく分けて生活習慣の改善と、コレストロールや中性脂肪を改善する薬による治療があります。
基本となるのは生活習慣の改善で、禁煙や多量の飲酒を避けること、食事では適正なエネルギー摂取量とすることや飽和脂肪酸(肉や乳製品の脂肪、パーム油など)を減らすことが重要です。
また定期的に運動を行うことも重要です。
栄養指導や運動指導を通してこれらを達成することを目指していきます。
生活習慣の改善のみで目標を達成できない場合には薬による治療も行います。
コレステロールや中性脂肪を改善する薬には様々な種類があるため、患者さんの状態にあわせた薬を選択します。
複数の種類の薬を組み合わせて治療を行う場合もあります。
[文:池尻大橋せらクリニック院長 世良 泰]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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池尻大橋せらクリニック院長・世良 泰(せら やすし)
慶應義塾大学医学部卒。初期研修後、市中病院にて内科、整形外科の診療や地域の運動療法指導などを行う。スポーツ医学の臨床、教育、研究を行いながら、プロスポーツや高校大学、社会人スポーツチームのチームドクターおよび競技団体の医事委員として活動。運動やスポーツ医学を通じて、老若男女多くの人々が健康で豊かな生活が送れるように、診療だけでなくスポーツ医学に関するコンサルティングや施設の医療体制整備など幅広く活動している。





