適量の飲酒は生活習慣病の予防に期待できるのに…自他ともに困ってしまう「二日酔い」について
[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]
35年前の8月12日は日航ジャンボ機が御巣鷹の尾根に墜落した日です。
改めて亡くなられた520名の方々のご冥福をお祈りします。
確か事故原因は圧力隔壁の金属疲労による破壊だった。その誘因は当時の乗務員による人為的ミスではありません。
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なのに航空会社の不祥事はあとを絶ちません。
搭乗日の昼食の際、乗務員が誤って日本酒をひと口飲んでしまったとか、責任感がまったく感じ取れない理由で業務交代したり、次の日にお酒が残る、いわゆる二日酔い状態の副操縦士が乗務しようとしていたことが発覚しています。
また乗務員が起こしたトラブルではありませんが、乗客が機内で酒に酔って暴れ出し、出発時刻が遅延して他の乗客に迷惑を掛けたというニュースも聞きます。
飛行機はおよそ1万メートル上空を飛行していて、機外から空気を取り入れて気圧を調整している。
全体的に気圧が低く、それに伴って機内の空気に含まれる酸素分圧も下がっている。1回の呼吸で体内に摂り込まれる酸素の量も2割ほど減る計算になるそうです。
渡航医学の先生が自らパルスオキシメータ(体内の血液中に含まれる酸素の割合を測定する機器)を装着して測定したデータでも、フライト中の酸素飽和度が飲酒によって低酸素危険レベルに達していることが裏付けられています。
二日酔いは生理的に処理できないアルコールを摂取している状態です。アルコールの分解に必要な酸素量が、いつも生活している場所よりも少なくなっているのが機内の環境なのです。
またアルコールの摂取でからだは脱水状態となります。