夜中に足がつることはありませんか?こむら返りの原因と対処法
[文:銀座血液検査ラボ -ketsuken-(https://ketsuken.jp/)]
突然、ふくらはぎに激痛が走る、こむら返り。
運動中や就寝中に起きやすく、あまりの痛みで動けなくなってしまった経験はありませんか。
こむら返りは、ふくらはぎの筋肉が異常に収縮して、けいれんを起こすことで起こります。
ちなみに、こむら返りの「こむら」はふくらはぎのことを指します。
その名の通り、ふくらはぎに多く起こりますが、実は、足の裏や指、太もも、胸など、体のどこにでも起こる可能性があります。運動中や就寝中に発症することが多く、妊娠中や加齢によっても起きやすくなるといわれています。
こむら返りを起こすと、強い痛みを伴いますが、ほとんどの場合は数分間でおさまります。
ふくらはぎには大きな筋肉があり、そのうち伸びすぎを防ぐのが筋紡錘(きんぼうすい)、縮みすぎを防ぐのが腱紡錘(けんぼうすい)でバランスを取りながら動いています。そのうちの腱紡錘の働きが低下すると、筋肉が異常に収縮し、痙攣を起こしてしまいます。
腱紡錘の機能低下には、さまざまな原因が考えられていますが、大きな原因といえるのが、ミネラルバランスの乱れです。
特にマグネシウム不足はこむら返りの原因のひとつとなります。
そのほかに、運動中や就寝中の発汗による脱水、冷えなどの血行不良も腱紡錘の機能を低下させる原因になります。
また、加齢によっても腱紡錘のセンサー機能は衰えるため、60歳以降はこむら返りが起こりやすくなります。