お酒は体に良い?悪い?
「酒は百薬の長」いわれる一方、「体に悪いので飲まない方が良い」という医師もいます。
お酒は本当のところ、体に良いのでしょうか?悪いのでしょうか?
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●お酒と三大疾病
日本における三大疾病といえば「心疾患」「脳卒中」「がん」です。
お酒を飲まない人の発症リスクと比較すると、虚血性心疾患の場合、飲酒量が増えるほどリスクは低くなります。
それに対し、脳卒中では、1週間あたりの純アルコール摂取量が300グラム(日本酒で1日平均2~3合)を超えると、リスクは急激に上昇します。
がんについても、残念ながら飲酒量と罹患リスクには相関があることが分かっています。特に口腔がん、喉頭がん、咽頭がん、食道がん、大腸がん、乳がんなどです。
●お酒の健康パワー
このように書くと「やはりお酒は体に悪いのでは」と思ってしまいます。しかし適度の飲酒は血行を促進する効果や精神的ストレス発散になるだけでなく、お酒の種類によって以下のような効果も期待できます。
●焼酎
焼酎には動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を引き起こす、血栓を溶解する作用があるといわれています。
ここでいう焼酎はホワイトリカー等の甲類ではなく乙類といわれる本格焼酎を指します。
●赤ワイン
赤ワインに含まれるポリフェノールの効果は一躍ブームになりました。ポリフェノールは活性酸素から体を守る抗酸化物質です。
●日本酒
日本酒は糖分が多いため敬遠されがちですが、アミノ酸が2つ以上結合したペプチドは、高血圧や動脈硬化のリスクを軽減させます。