一日に飲むべき水の量は?
私たちの身体の約60〜70%は水でできています。ちょっとした水分不足が健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な水分補給を意識することが大切です。
とはいえ、ただやみくもに水をガブ飲みすれば良いわけではありません。ここでは、一日どのくらい水を飲めば良いか、飲み方やタイミングについてお伝えします。
【関連記事】毎日3杯のコーヒーで生活習慣病が改善できる! コーヒーと健康について
水分が不足するとどうなる?
水分が5%足りなくなると、脱水症状や熱中症に陥ります。10%失った場合は筋肉のけいれんや循環不全などの症状が現れ、20%失うと死に至るとされています。
のどの渇きを自覚したときは2%の水分が失われている状態で、すでに脱水症状が始まっています。そのため、のどの渇きを感じる前に水分補給をすることが大切です。
特に運動中や運動後、暑い季節は水分が失われやすいので、いつもより多くの水分が必要になります。また、年齢を重ねるにつれ、のどの渇きを自覚しにくくなるので、注意しましょう。
一日に必要な水の摂取量とは
私たちの身体からは、汗や尿、便などで一日に約2.5リットルの水分が排出されています。このうち、一日3回の食事から約1.0リットルが補給されます。さらに、食べ物を体内で分解し、エネルギーとして利用する際に約0.3リットルの「代謝水」が生成されるため、残りの約1.2リットルを飲料水から摂取すればよいことになります。
ただし、炎天下でのスポーツや肉体労働などでたくさんの汗をかく場合には、その分をプラスして水分補給を行いましょう。厚生労働省では、脱水による健康被害を防ぐために普段よりもコップ2杯多く水を飲むことを推奨しています。