視力だけでなく色視力もたいせつ 「食欲の誘因」について
ところが高齢になると諸々の感覚が衰えてくる。視覚も然りです。年を取るにつれて瞳の面積が狭くなって光を目の中に取り込み難くなってしまう。そして適度に薄い黄色を帯びた水晶体が、もっと濃い茶系に変色が進んでしまう場合がある。その影響で食べ物の鮮明さが欠けてしまう可能性があるのです。(※2)
お年寄りは食欲が落ち気味になります。食が進まない食欲減退の原因は運動不足にあると決め付けるのではなく、色相,彩度,明度が食欲にも影響することも頭に入れておく必要がある。色は食に対する人の気持ちを変える力を持っているはずです。
それでは私は加齢による色覚異常を心得ながら、実際にお年寄りと接しているだろうか?
時折お世話差し上げる「タップさん」(若い時にタップダンスを踊っていた、今もダンスがお好きなおばあさん)は、最近特に食欲がありません。着用している洋服やソックスなどはカラフルな原色が多い。特に赤がお好きなようなのです。
今度タップさんとお会いした時に赤いリンゴの話から始めて、色がはっきりとしたおかずが好きなのか?とか尋ねてみましょう。食卓に登る料理の見え方が推察できるように・・・。
日常の何気ない会話の中で、色覚の変調に気付いてあげたいと思うのです。
【出典】
(※1)藤島一郎 著 嚥下障害のことがよくわかる本
(※2)市川一夫 著 知られざる色覚異常の真実
[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸
幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。