「がんを防ぐための新12か条」とは?栄養士の視点で解説!
9条 ウイルスや細菌の感染予防と治療
がんを引き起こす細菌やウイルスがあります。特に、肝炎ウイルスやピロリ菌については地域の医療機関で一度は検査を受けてみることをおすすめします。
【がんの原因となるウイルスや菌】
肝炎ウイルス:B型・C型肝炎ウイルスに感染している人は肝臓がんに罹患しやすいとされています。
ヒトパピローマウイルス:ほとんどの女性が感染しているウイルス。1/100~1/1000の確率で子宮頚がんが発生します。
ピロリ菌:胃がんの発生因子のひとつとされていて、中高年の感染率が高いことが分かっています。
10条 定期的ながん検診を
がんの自覚症状は進行してからのことが多く、早期で症状が出ることはあまりありません。がん検診は、症状のない早期がん・前がん状態のうちにがんを発見するのに有効です。1年~2年に一度はがん検診でカラダの状態をチェックするのがベスト。
11条 身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
やせる・顔色が悪い・貧血がある・下血やおりものがある・咳が続く・食欲がない、などの体調の変化に気がついたら、医療機関での受診をおすすめします。
12条 正しいがん情報でがんを知ることから
がんに効くとされる健康食品などが出回っています。根拠の乏しい方法を鵜呑みにせず、正しい情報をとり入れましょう。もし、疑問を感じたら、かかりつけ医などの専門家に相談することも重要です。
自分のカラダは自分で守ることが大切です。「毎日すること」「毎日食べること」を見直し、ストレスのない範囲で出来ることから改善し、がんになりにくいカラダを目指しましょう。
【参考・参照】
(※1)公益財団法人 がん研究振興財団 がんを防ぐための新12か条
(※2)国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ 飲酒と死亡リスク
(※3)農林水産省 国際がん研究機関(IARC)による加工肉及びレッドミートの発がん性分類評価について
(※4)厚生労働省 平成27年国民健康・栄養調査報告 第1部栄養素等摂取状況調査の結果
(※5)厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要
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[文:あすけん 管理栄養士]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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