太りやすいのは肥満遺伝子 or 生活習慣?
肥満遺伝子を持っているからと必ずしも太るとはいえない
肥満遺伝子を持っていたら、必ず太ってしまうのかといったら、そうではありません。
欧米人に比べると日本人は肥満人口の割合が少ないといわれています。ところが実は、日本人の34%は肥満遺伝子を持っていて、世界でも3番目に多いことがわかっています。それなのに、日本人の肥満人口の割合は少ないのです。
実は、肥満遺伝子によって太りやすく痩せにくい体質であったとしても、その影響は基礎代謝量にして200kcal程度でしかありません。その分の摂取カロリーを減らすか、消費カロリーを増やすことによって解消できる量なのです。
日本人は脂質が少なく野菜類などが多い和食中心の食生活をしており、太りにくい食生活がすでに習慣化されています。そのため、肥満遺伝子を持つ割合が多くても肥満人口の割合が少ないと考えられています。
肥満対策はライフワーク
肥満は、摂取カロリーが多くなって消費しきれないと脂肪として蓄積される仕組みにより起こります。肥満は、毎日の余剰カロリーを積み上げた結果なのです。
1日たった20kcalの余剰だとしても1年では7,300kcalとなり、これは脂肪1kg分を消費するために必要なカロリーと同程度となります。この習慣が10年も続けば太ってしまうことはわかります。
反対に、1日20kcalを減らせば、1年で1kgずつ減っていくことになります。甘いジュースをお茶に換える、コーヒーに入れていた砂糖を人工甘味料に換えるなどで簡単に減らせます。
健康体重の維持は、健康寿命も長くするといわれていますから、肥満対策をライフワークとしてとらえてみるといいかもしれませんね。
【参考文献】
ジェイソン・ファン (著), 多賀谷正子 (翻訳)(2019)「トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ」サンマーク出版
「肥満と遺伝子の関係」. 湧永製薬株式会社
http://www.wakunaga.co.jp/health/month/post_8.html(参照 2019-04-25)
「カロリーとは」. TANITA
https://www.tanita.co.jp/health/detail/28(参照 2019-04-25)
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「文:けんこうフィットNEWS 」
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