銀歯が痛い!考えられる原因と「思わぬリスク」とは
一定期間経過した銀歯が痛む場合の原因
治療から一定期間の経過した銀歯が痛む場合は、一度歯科クリニックでの診察を受けることが望ましいです。
むし歯などの痛みの原因となっている疾患を、早い段階で発見して治療することが大切です。
銀歯の中でむし歯になっている
銀歯と歯の間にすき間ができて細菌が侵入し、そこからむし歯になってしまうことがあります。
レントゲン検査などを行い、銀歯を外して治療が必要になります。
銀歯の下が知覚過敏になっている
歯周病などが原因で知覚過敏が起こることがあります。
コーティング剤の塗布やレーザー治療で改善することもありますが、症状が消えない場合は銀歯を外して確認し、再治療となることもあります。
部分的な銀歯で残した神経が耐えられなくなった
むし歯治療の際、できるだけ神経を残して治療を行いますが神経の回復能力が足りない場合、お痛みが出ることがあります。
ズキズキとしたお痛みが続く場合は神経を取り、消毒して再治療を行うことになります。(症例により治療内容は異なります)
過度な歯ぎしりや食いしばりの癖がある
歯ぎしりや食いしばりで歯の根元が削れることがあります。
削れた部分が知覚過敏のようにしみることがありますが、歯ぐきとの境目に詰め物(コンポジットレジン)をして様子をみることが多いです。(症例により治療内容は異なります)
隣在歯がむし歯や知覚過敏になっている
銀歯の隣にある歯がむし歯や知覚過敏になっているにも関わらず、銀歯の部分が痛いと感じることがあります。
痛みの場所をきちんと特定し、必要に応じて治療を行います。
お口の中に銀歯が入っているリスクとは
保険が適用される銀歯ですが、金属を使用した治療であることから実はいくつかのリスクがあります。
歯ぐきを黒くしてしまう
唾液の水分によって金属がイオン化し、歯ぐきに黒く浸透してしまうことがあります。
銀歯が原因で歯ぐきが黒ずんだ際の治療法としては、金属を使用しない材質に交換することで改善させることが多いです。また、深く浸透している場合は歯ぐきを電気メスでカットすることもあります。
むし歯や歯周病になりやすい
銀歯に使用されている金属は汚れが付きやすく、傷がつきやすいので細菌が繁殖しやすい環境になります。被せ物と歯の間にむし歯菌が侵入し、むし歯になってしまうことがあります。
日常のブラッシングはもちろん、歯科クリニックでの定期的なクリーニングも重要です。
金属アレルギーの心配がある
銀歯が入っていることで、口腔内だけではなく体内に金属が蓄積して金属アレルギーを引き起こすことがあります。
近ごろでは、銀歯をセラミックなど金属を使用していない被せ物に交換するケースも増えています。