全身に使えるシアバターの魅力とは
肌が乾燥するとカサカサになりがちですよね。うるおい対策として、最近人気を集めているのがシアバターです。頭から爪先まで使えるシアバターの魅力に迫ります。
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シアバターとは?
シアバターとは、西アフリカから中央アフリカに自生するアカテツ科の植物、シアの木(シアーバターノキ)の実から採れる植物性油脂のことです。常温では固形ですが、肌にのせると体温でゆっくり溶けていくため、オイルではなくバターと呼ばれています。
現地ではシアの木は「聖なる木」とされ、古くから食料品や医薬品、燃料として重宝されてきました。アボカドに似た果肉は食用として使用され、実の中にある種から抽出した油分がシアバターの原料になります。
日本でも天然の保湿クリームとして認知されるようになり、化粧品の材料として、スキンケアから、ハンドケア、ヘアケア、日焼け止め製品まで広く使用されています。
シアバターの効能
シアバターの主成分は、オレイン酸やステアリン酸などの脂肪酸で、優れた保湿効果があります。人の皮脂に近い成分が豊富に含まれているので、肌なじみが良いのが特徴です。水分の蒸発を防ぐ皮脂膜の働きを助け、肌を乾燥から守ります。
また、抗酸化作用のあるトコフェロール(天然ビタミンE)も含まれており、エイジングケアにも適しています。さらには、紫外線吸収作用のある成分も含まれているため、わずかですが日焼け止め効果も期待できるでしょう。
シアバターは肌への刺激が少なく、アレルギーが起こりにくいので、小さな子どもや肌が敏感な人でも使用できると考えられています。