上手に活用「植物オイル」、ポイントは味わい・栄養・使い方
植物由来のオイル、さまざまな種類が販売されています。たくさんあるけど、どれを選んだらよいか分からないということはありませんか?
植物オイルは、種類によって味わいだけでなく、含まれる栄養もさまざま。それぞれの特徴を知って適したものを選ぶことが大切です。
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話題の植物オイルの特徴と使い方
1.ココナッツオイル(中鎖脂肪酸)
ココナッツオイルは、ココヤシの乾燥ナッツから得られる油で、ラウリン酸という中鎖脂肪酸が主成分です。中鎖脂肪酸は、母乳や牛乳にも含まれる飽和脂肪酸の一種で、一般的な油に含まれる脂肪酸と比べてエネルギーとして燃えやすいとされています。 バターの代用品としても使いやすいオイルですが、精製されていないバージンオイルは、シリアル・トースト・温かい飲み物などにトッピングして甘い香りを楽しむのが人気です。
2.アマニ油(n-3系)
亜麻という植物の種子からとれる油で、必須脂肪酸であるα‐リノレン酸やn-6系のリノール酸が豊富に含まれています。これらは、動脈硬化を防ぎ、悪玉コレステロールを減らすはたらきがあります。熱に弱い性質を持つので、ドレッシングにしたり、野菜ジュースに入れたりとそのまま取り入れるようにしましょう。また、酸化しやすいので開栓したら早めに使い切ることがポイントです。
3.ごま油(n-6系)
ごま油は、リノール酸や酸化しにくい性質のオレイン酸が主成分です。また、抗酸化作用のあるビタミンE・ゴマリグナンを含んでおり、酸化しにくく、風味が長持ちします。ごま油の香り高く酸化しにくい性質は、揚げ物などの加熱料理から生食調理まで幅広い用途に向いています。