インフル+コロナのWパンチに注意!冬の感染症は「乾燥対策」で回避しよう
インフルエンザとコロナウイルスが同時に流行している時期は、より重症化しやすく、いつも以上に注意して対策する必要があります。
取り組みたいのは「乾燥対策」です。
コロナウイルスだけではなく、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症を防ぐため、とくに注意をして対策をおこないましょう。
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1.乾燥とウイルス感染のメカニズム
空気の乾燥は、風邪やさまざまな病気をひきおこす原因となります。病気の種類にもよりますが、多くのウイルスが乾燥している環境を好むこと、そして冬は、からだがウイルスの侵入を防ぎにくくなることが理由として挙げられます。
冬は空気が乾燥しやすく、ウイルスが増殖しやすい環境になりがちです。理由としては室内でも暖房を使用し、寒くて窓を開ける機会が減り、ウイルスが室内に蔓延しやすくなります。また、空気の乾燥で喉や鼻の粘膜も乾き、本来は異物を体内に取り入れないように働く防御機能が鈍くなります。
このように、乾燥した空気は、ウイルス感染を引き起こしやすい環境といえるでしょう。(※1)(※2)
2.ウイルス感染予防には乾燥対策
ウイルスの感染予防のためには、乾燥対策が重要であることがわかりました。ここからは、具体的にできる対策方法について詳しくご紹介します。
2‐1.部屋の加湿
加湿器などで部屋を加湿しておくといいでしょう。湿度の目安として、「40%以上70%以下」にしておくといいとされています。最近は夏の熱中症対策にも活躍する手頃な価格の「温湿度計」などもあります。こういった器具を活用して、湿度把握にも努めることもおすすめです。目途としては冬は乾燥しやすく、調節をしなければ湿度が40%を下回ることも多くあるため、注意しましょう。
2‐2.のどを保湿する
ウイルスがのどから侵入するのを防ぐため、のどの加湿も重要になります。のど飴や保湿マスク、スプレーなどを使用し、のどを保湿しましょう。
2‐3.水分補給をする
水分補給をせず体内が乾燥してしまうと、感染症にかかるリスクが高まる可能性があります。日常の中でお水を少しずつ摂取し、のどが渇かないように対策しましょう。飲む際も1度にたくさん飲んでも排泄されてしまうため、起床時、食事時など1日8回を目途に少しずつ分けて飲むようにしましょう。また冷たい飲み物は避けましょう。胃腸が冷えて、体温低下、免疫力の低下につながり病気になりやすくなります。常温・温かい飲み物を意識して摂るようにしてください。