糖尿病は合併症がこわい! 失明や足の切断も
[文:銀座血液検査ラボ -ketsuken-(https://ketsuken.jp/)]
自分の目が見えなくなる、なんてことを考えたことはありますか?
糖尿病は万病のもとと呼ばれている程、様々な合併症を引き起こしやすくなります。
糖尿病による目の病気でも、特に怖いのが糖尿病網膜症や、血管新生緑内障です。
「糖尿病網膜症」とは、ある日突然、「目の中に煙の煤がたまったみたい」「真っ赤なカーテンがかすんでみえる」などといった症状で眼科を訪ねることになるのですが、その頃には病気はかなり進んでおり、失明も覚悟しなくてはいけないことが少なくありません。
失明はしないまでも社会生活に支障をきたして障害認定を受ける方も稀ではありません。
糖尿病の合併症は、高血糖によって血管が傷めつけられることが原因。
網膜症には高血糖の影響を受けやすい細い血管が張り巡らされており、
「単純網膜症」→「増殖前網膜症」→「増殖網膜症」という順番を経て進行していきます。
増殖網膜症の段階になっても大きな出血や網膜剝離が起きるまではほとんど無症状。
つまり失明の危機に直面する最後の最後まで自覚症状が現れないということです。
そして網膜症の進行とは関係なく視力が低下する合併症に「黄斑症」があります。
黄斑は、網膜の中央部分で視力を司っている部分で、いわば網膜の中で最も大切なところです。
黄斑に障害がでると、たとえ黄斑以外の網膜が問題なくても視力が低下します。
黄斑症のみであれば失明に至ることはありませんが、日常生活に支障をきたすこともあります。