今から乾燥対策に努めよう!肺の機能低下にも効果的な食材3選とは
夏から秋にうつる季節の変わり目は、体調を崩しやすい時期でもあります。不調の原因は多岐にわたりますが、そのうちのひとつが空気の乾燥です。
空気の乾燥は肌だけでなく、肺をはじめとした呼吸器にダメージを与える場合もあります。そこで、秋になると呼吸器に不調があらわれやすくなる理由と、呼吸器を強化するために取り入れたい食材をご紹介します。
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1.秋は空気の乾燥による「肺機能低下」に注意
口や鼻から吸い込んだ空気はのどを通り、気管から肺に入ります。その際、空気中のウイルスや細菌などの異物は、喉の粘膜の働きによって、咳やくしゃみなどで体の外へ排出して体を守っています。
ですが空気が乾燥する秋は、喉や気管も乾燥しがちです。肺を含めた呼吸器が外敵からダメージを受けて弱くなりやすく、機能が低下しやすい時期だといえます。(※1)(※2)
1‐1.呼吸器機能が低下するとどうなる?
本来であれば、呼吸器に異物が侵入すると、咳や痰で排出するように働きます。しかし、機能が低下するとうまく排出できず、咳や痰が慢性化したり、炎症を起こしたりします。
長期化すると肺にまで影響が及び、酸素の取り込みや二酸化炭素の排出がスムーズに行えず、息切れしやすくなる、疲れやすくなるなどの症状が出る場合もあります。(※3)
1‐2.肺機能低下による病気のリスク
肺をはじめとした呼吸器の不調を放置し、悪化すると肺炎や慢性肺閉塞性疾患(COPD)などを引き起こし、日常生活に支障をきたす可能性があります。深刻な状況になる前に、気候の変化に影響を受け過ぎないよう、日頃から体調管理をすることが大切です。(※3)
2.肺機能を強化する食材・栄養素を摂ろう
呼吸器が乾燥の影響を受けず、効率的に機能するためには、活発な新陳代謝で健全な細胞を生み続けることが重要です。そこで欠かせないのが、栄養を十分に蓄えた質のいい血液です。良質な血液を生み出すのに欠かせない食材と栄養素を3つご紹介します。
2‐1.さば
さばは、血液の主成分であるたんぱく質を豊富に含みます。とくに、10月から2月ごろに多く出回るマサバは脂がのっていて、しめさばや塩焼き、味噌煮などさまざまな調理法でおいしく食べられます。
2‐2.生揚げ
生揚げには、血液の赤い色の元である、赤血球の合成に欠かせない鉄が多く含まれています。鉄というとレバーを思い浮かべる方も多いようですが、大豆製品にも含まれるので活用してください。なかでも、生揚げは煮るにも炒めるにも型崩れしにくく、調理しやすいのでおすすめです。
2‐3.乾燥わかめ
わかめは「造血ビタミン」とも呼ばれる葉酸が豊富に含まれます。葉酸は新たな赤血球を合成する際に必須の栄養素です。乾燥わかめは安価なうえ、通年で手に入れやすく、常温保存も可能で使いやすいため、良質な血液を作り続けるためにも常備しておくといいでしょう。
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