妊娠中に食の好みが変わったら?気をつけたいポイントと摂りたい栄養素
レバーの代わりに「鉄分」を含む食材を摂る
鉄分は、赤ちゃんに十分な酸素や栄養素を届けるために必要な栄養素の一つです。妊娠中に特に意識して食べるという方も多いとされています。一般的に鉄分=レバーというイメージがあると言われていますが、レバーやうなぎは、鉄分の他にビタミンAも多く含みます。ビタミンAの過剰摂取は、赤ちゃんの奇形につながる可能性があるので摂り過ぎに注意しましょう。鉄分を豊富に含む食材は、レバーの他に次のものがあげられます。
〈鉄分を含む食材〉
あさり・しじみ・がんもどき・納豆・小松菜
減塩の食事を意識する
妊娠中にスナック菓子やファストフードなど味の濃いものを食べる傾向にある方は、「減塩」を意識してみましょう。自炊ができる場合は、味付けを薄くしたり、減塩の調味料や加工食品を使うなど工夫してみましょう。
甘いお菓子は小さいものや低糖質のものを
チョコレートやアイスクリームなど妊娠中に甘いものが食べたくなるという方は、小さいサイズのものや砂糖・糖質がゼロのものを選んでみましょう。どうしても我慢できず毎日食べたことで、「妊娠中の体重曲線」よりも体重が増加傾向になったり、血糖値に影響がみられる場合は控えた方がよいでしょう。
不足しがちな栄養素、まずは食材から
妊娠中のサプリメントとして様々なものがありますが、自己判断でのサプリメントの利用はおすすめできません。サプリメントはあくまでも補助食品であり、医薬的な効果は期待できません。妊娠中だからといって一つの栄養素に注目しすぎず、いろいろな食材から栄養素をバランスよく食べることが大切です。嗜好の変化により食事のバランスが気になりサプリメントの利用を考えている方は、医師や看護師、管理栄養士に相談してみましょう。
妊娠中は食の好みが変わりやすい時期。つわりと重なって思うように食事が摂れないこともあるでしょう。そんなときは、あまり神経質にならず、できることを試したり、体調に合った食事を摂るようにしましょう。
【参考・参照】
厚生労働省 妊娠前からはじめよう!健やかなからだづくりと食生活BOOK(最終閲覧日:2022/8/31)
厚生労働省 日本人の食事摂取基準2020年(最終閲覧日:2022/8/31)
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報 ヨウ素(最終閲覧日:2022/8/31)
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報 ビタミンA(最終閲覧日:2022/8/31)
文部科学省 食品成分データベース(最終閲覧日:2022/8/31)
カロリー:食事管理アプリあすけん調べ
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[文:あすけん 管理栄養士 公開日:2022年9月27日]
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