無精のたたりは必ず来る・・・前歯と奥歯の役割分担
[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]
不適任を強いた報い
事の発端はブリッジと土台の歯に隙間が出来たこと
今回は教訓と思しいコラムを一席。
以前歯・口腔の健康のカテゴリーに於いて、ブリッジ治療の細かなケアを怠ってしまったことをお知らせしました。
ところが早く治療すべき事態だったのに、他の健康な歯に災いが降り掛かりました。
無精のたたりですね。下あごの前歯(中切歯)が欠けてしまったのです。
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前歯と奥歯にはそれぞれ役割があるはずです。それぞれ歯の形からしても、得意な作業を見て取れる。そして各々の歯が耐えることのできる圧力も推察できます。
日ごろ食事する時は前歯で食べ物を噛み切ります。だから先端は切れ味が良いナイフのようです。臼歯(奥歯)は字のごとく、穀物などを突き砕いて粉状にする「臼」になぞらえた役割を担う歯。食べ物を効率よくすり潰してくれます。スポーツでは瞬発力を高めるために奥歯を噛み締める時がある。顎から伝わる大きな圧力にも負けじとガッチリと腰を据えています。
ブリッジの土台となっている奥歯が欠けて、そこに食べ物が詰まるようになり、更に力強く食べ物を噛み砕くことが出来なくなってきました。そこで歯科クリニックで早めに治療してもらえばよかったのにそのままにしてきたわけです。思い返してみると、臼歯の役を前歯に押し付けた歯の使い方だった。前歯が担う役割から外れた作業を、容赦なく押し付けたために欠けてしまったのでしょう。不適任な役割を強要した報いです。