医師に聞くグルテンフリーのメリットとデメリット
精神的なものに与える影響は?
グルテンには依存性がありますので、グルテンフリーに慣れるまでには小麦を使った食品を食べないことで「いらいら」することがあるかもしれません。
また、グルテンフリーを継続することが難しいとなったとき、グルテンを摂取することを止めていた分、その反動がでやすい可能性があります。
要は止めていた反動分だけ「食べたくなってしまう」というようなことが起きやすいかもしれません。
まずはご自身で計画をしてみて、体を慣らしていくのが良いのかなと思います。
グルテンは脳に与える影響もあるので、慢性的な頭痛など原因がよくわからない不調がグルテンの影響の可能性もあるのではないかと最近では言われ始めています。
特に原因不明の不調を起こしている方「何となくお腹が痛い、いらいらする、体調がすぐれない」という方がグルテンフリーを実践することで体調が良くなったということも聞いています。
グルテンの不耐症、過敏症というものがありますが、実はグルテンに関するアレルギーの検査は難しいとわれています。
グルテンに関するアレルギーの検査
一般的なアレルギーの検査は血液検査で分かりますし、即時的な症状に現れて分かるということもあります。
しかしグルテンの場合はそういったことがないので、「何となく不調が現れる」という方が多く、グルテンによる症状なのか「分かりづらい」のです。
セリアック病など人によっては「腸が敏感」でダメージを受けているという方もいますので、グルテンから与えられる影響というのは人によって異なるということはありますが、実は多くの方がグルテンで何らかの影響を受けているのではないかとは言われ始めています。
まだ、グルテンに関しては分かっていないところがあるのも実情です。
小麦粉を使ったものを食べたくなってしまう時の対処法
「小麦」を食べたいと思った時、まずは「代用品」で対処してみましょう。
米粉を使ったもので調理してみるのも一つの方法です。
また、小麦粉を使ったものを食べないことによって「いらいらする」ということが起こったとき、見て欲しいのは小麦粉を食べないことで「いらいら」しているのか?それとも別のことでイライラしているのを食事でごまかそうとしているのかということです。
自分の中からでてきている「感情」というものに気づき、対応する方法は当クリニックでもあります(感情カウンセリング)ので、そういったものを活用するのもいいかもしれません。
ここまでは、グルテンフリーの「グルテン」に焦点を当ててお話を聞いてきました。
ここからはグルテンを作り出す「小麦」そのものについて聞いていきます。