手洗いとアルコール消毒はどっちが良いの?医師が教える手洗い方法とその効果
今、改めて感染予防対策を見つめ直す声が多く上がってきています。
今回は、そんなウイルスから身を守るべく、予防において基本中の基本とも言える、「手洗い」について、福岡県みやま市工藤内科の院長・工藤孝文先生のYouTubeチャンネル「工藤孝文のかかりつけ医チャンネル」よりご紹介します。
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手洗いとその効果について
まずは、手洗いの効果について触れておきましょう。
工藤先生いわく、手洗いにおいて1番大事なことは、「水(流水)で洗うこと」だといいます。
「手や指についたウイルスは、流水で15秒程度洗うだけで、約1/100量に減ります。なので、万が一石鹸がなくても、水だけで1/100まで減りますので、まずそれを知ることが大事だと思います。
さらに石鹸やハンドソープで手洗いを15秒程度行うと、ウイルス量が1/10000まで減ります。そういった意識で手洗いをおこなってもらうと。認識も変わると思いますので、こまめにおこなうようにしてください」
手洗いで最も大事なこと
では、ここで基本的な手洗いの方法について、見ていきましょう。
工藤先生のアドバイスでは、手洗いにおいて大事なことは、「泡立てること」だといいます。
「泡立てないと、綺麗にウイルスが流されないんですよね。石鹸を使う方もいると思いますが、泡がうまく立たないと、洗い残しが発生してしまいます。特に小さいお子様がいらっしゃる場合には、泡タイプの手洗いハンドソープがおすすめです。
そして、大人の方は、腕時計や指輪は必ず外して手洗いをおこなってください。
特に腕時計はそのままにしている方が多いと思いますが、ウイルスを人に移す可能性があるんです」
加えて、手洗いにおけるポイントとして、汚れの残りやすい部位についてもご紹介しましょう。
「残りやすい部位は、手の甲、指先、そして指の間です。そして、手首も洗い残しが多いです。これらの部分を意識して洗うことで、感染予防にも繋がっていきます」
さらにここで要注意ポイントです。
手洗いを終えたあとは、タオルやハンカチで拭くかと思いますが、ここで注意です。
濡れたままのタオルには、雑菌などが増えています。そのため、こまめにタオル を交換することも大切になってくるようです。