季節の変わり目は気を付けよう!免疫力とヘルペスウイルス
[文:女性医療クリニックLUNA(http://www.luna-clinic.jp/)]
頑張りすぎて疲れたり、季節の変わり目は気候も安定せず体調がすぐれない時もありますよね。こんなとき、皮膚科の外来には「口唇ヘルペス」や「帯状疱疹」の患者さんが少し増えます。
なぜでしょうか?
答えのカギは免疫力と、ヘルペスウイルスの特徴にあります。
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皮膚には様々な感染症が起こりえます。なかでも細菌、真菌、ウイルスが原因の皮膚感染症は一般的で、だれでも一度は悩まされたことがあるのではないでしょうか?
皮膚科の外来でウイルス感染症として最も多くみられるのは「単純ヘルペスウイルス感染症」、「帯状疱疹」です。どちらも名前を知っている、という方は多いのではないでしょうか?
実際、単純ヘルペスウイルスには1型と2型がありますが、日本人では1型には実に50~70%の人が、2型には5~10%の人が感染していると言われています。
また、帯状疱疹はヘルペスウイルスの1種である「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因の皮膚感染症ですが、原因となるウイルスは水疱瘡のウイルスと同じです。水疱瘡も多くの方が子供のころに発症したという経験を持っているのではないかと思います。つまりほとんどの方が「水痘帯状疱疹ウイルス」にも感染していると言えます。
いやそんなことはない、私は水疱瘡にかかったことはないとおっしゃる方もよくいらっしゃいますが、ヘルペスウイルスには感染していても症状がでないことがよくあります。中には感染しても気づかない方もいらっしゃるということです。しかし、たとえ症状が出ていなくてもヘルペスウイルスが体の中からいなくなることはありません。一度感染すると、症状が現れなかったとしても生涯にわたり体の中に潜んでいる、それがヘルペスウイルスの特徴なのです。