一体なぜ?「部長職 > 一般社員」と「カラダを守る〇〇」との関係
最近発表されたある調査結果に、とても興味深い数字を見つけました。
ウイルスや細菌からカラダを守る粘膜免疫力の主役「免疫抗体IgA」。免疫と聞くと、年齢を重ねるほど低下しやすいイメージがありますが、株式会社ヘルスケアシステムズが行った調査によると、部長職と一般社員(新卒1~2年目が対象、以下 一般社員)のIgA平均値を比較したところ、一般社員の値が約30%も低い結果が出たのです。つまり、年齢ではない「何か」が、カラダに変化を起こしているということになります。
一体、何が原因なのでしょうか。
「免疫抗体IgA」とは?
ウイルスや細菌など外敵の侵入を防ぐために働く粘膜免疫。粘膜面で主役として活躍している免疫物質があり、それが「IgA抗体」です。
・抗体とは?
侵入してきた病原体にくっついて、これを無力化するように働く免疫物質です。
・IgAとは?
外から侵入してきた様々な種類の病原体にくっついて(結合して)、これを無力化するように働く、守備範囲の広い抗体です。鼻、口や消化管などの粘 膜組織の表面を覆う粘液中に分泌され、これらの粘膜表面で外敵の侵入を阻止します。
・IgAが低下すると?
病気にかかりやすくなります。上気道感染症(風邪)の発症と唾液中のIgA濃度の関係を 調べた研究でも確かめられており、IgAが低いときは疲労感も高まっています。
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