一体なぜ?「部長職 > 一般社員」と「カラダを守る〇〇」との関係

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生活習慣と免疫抗体IgA値の関係


 2022年4月、株式会社ヘルスケアシステムズは、カラダを様々なウイルス・細菌から守る「粘膜免疫力(免疫抗体IgA値)」がどれくらいかを知ることで、免疫機能の維持向上につながる生活習慣の改善に役立ててほしい」という想いから調査を実施。
その分析結果と、健康長寿の疫学研究や乳酸菌の臨床試験を行われている、女子栄養大学・新開省二教授の解説を発表しました。

■調査結果から見えたこと
調査は、1都3県に居住する20~69歳までの男女(各世代ごとに男女約100名ずつ)で、働いている方、合計1056名を対象に、生活習慣に関するアンケートへの回答と、免疫抗体IgA量を唾液から測定できる郵送検査キットを使って行われました。

【新常識その1】
自分はまだ大丈夫という意識が、免疫低下のリスクを見逃してしまう!

―女子栄養大学・新開省二教授による解説
新社会人・昇格・異動など新しい 生活のスタートでもある一方、新しい環境への適応が求められ、心とカラダにストレスがかかりやすい時期でもあります。過度なストレスは免疫力を低下させる要因の一つであり、新しい環境下で は特に注意が必要です。その他にも、過労や睡眠不足など、ビジネスパーソンにとって免疫力を下げる様々な因子があるものの、感覚的に『自分はまだ大丈夫』と思ってしまい、免疫低下のリスクを見逃してしまうケースも多いようです。まずはこの時期に、ぜひ自分自身のウイルス・細菌からカラダを守る“粘膜免 疫力”をセルフチェックして生活習慣の見直しにつなげて欲しい。

【新常識その2】
部長職に比べて、一般社員(新卒1~2年目)のIgA値が約30%も低かった!

今回の調査結果の中で特に大きな差が表れたのが、部長職と一般社員(新卒1~2年目)のIgA平均値です。部長職 のIgA平均値が132.3μg/minであるのに対し、一般社員(新卒1~2年目)のIgA平均値が93.5μg/minと、およそ40μg/minも低いという結果となりました。

―女子栄養大学・新開省二教授による解説
社会人としての経験が長いと思われる部長職に比べると、人間関係なども含めて新しい環境に置かれたばかりである新卒1~2年目の方々は、様々なストレスの影響を受けて、免疫低下のリス クが高いと考えられます。仕事からくるストレスの他、食生活や睡眠などの生活習慣の乱れも原因となります。

【新常識その3】
「睡眠」「ストレス・疲労」「食生活」の質が、IgA値を大きく左右する!

睡眠の質が高く、自覚的なストレス・疲労感が低く、普段から栄養バランスを意識した食生活ができている人は、そうでは ない人に比べてIgAの値が17.8μg/min高いことが分かりました。

※検定方法 Mann-Whitney U検定による。5%の水準で有意性を判断。

―女子栄養大学・新開省二教授による解説
全ての人々が、理想的な生活を送れるわけではないですが、規則正しい生活リズムは自律神経のバランスを整え、免疫機能を維持します。適度な運動も大切。また、バランスの良い食事に加え、IgA分泌を高めることが期待される乳酸菌などを摂取することもおすすめです。

(検査方法・結果詳細 https://hc-sys.com/news/press-release/220425/

不調を引き起こしやすい5月。自分のカラダと向き合う時間を

 カラダを守る粘膜免疫力の主体「IgA抗体」の値には、睡眠やストレス、食生活の質が大きな影響を与えていることが分かりました。

 五月病という言葉があるほど、この時期はカラダに不調が起こりやすいと言われています。
特に、生活環境が大きく変わった新社会人の方は、カラダを守ってくれるIgA抗体が下がっている可能性もあります。一生懸命に頑張ることも大切ですが、無理をせず、一度、立ち止まって自分のカラダと向き合ってみてください。自分は大丈夫と思わず、好きなことをして気分転換したり、いつもより少し長めに睡眠時間を確保したりして、カラダとココロをケアしましょう。





※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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女子栄養大学 栄養学部 新開省二(しんかい しょうじ)教授 プロフィール

新開省二

国立愛媛大学医学部で国内外の留学を含めて14年間、衛生学・公衆衛生学の教育、研究に従事したのち、東京都老人総合研究所(現在の東京都健康長寿医療センター研究所)に赴任して22年間、健康長寿の疫学研究と地域保健活動に従事。女子栄養大学では、公衆衛生などの講義と大学院教育を担当。
日本応用老年学会理事長の他、日本公衆衛生学会、日本体力医学会、日本老年社会科学会の理事、厚生労働省「次期健康日本21策定検討委員会」専門委員などを歴任。日本公衆衛生学会奨励賞(2006年)、都知事賞(2007年、健康、発明・発見部門)など受賞。
専門分野は、老年学、公衆衛生学(キーワード:老化、健康寿命、栄養、フレイル)

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