低カロリー食品ダイエットの注意点を管理栄養士が解説
代表的な低カロリー食品の特徴
それぞれの特徴を知ってダイエットに役立てましょう。
ダイエットドリンク(置き換え食品)
置き換えダイエットとして手軽に利用できます。1~2食置き換えるだけで1日に必要な栄養素が補え、カロリーは控えられるというものです。はじめのうちは順調に体重が減っていきますが、停滞期に入るとリバウンドしてしまうことも。
また、「噛む」ことで脳に刺激を与えると、満腹感を感じるヒスタミンが分泌されることがわかってきました。(※)噛まずに食べられるものばかり口にしていると、食事をしたという満足感が得られず、そこから欲求不満状態が続き、ストレスから食事量が増えリバウンドしてしまうこともあります。
あまり噛まなくていよい食品は食物繊維が少ないものが多いため、便秘にもなりがちに。便秘は腸の活動が鈍くなるので、代謝の低下に繋がります。
ノンカロリー飲料・ゼロカロリー食品
ノンカロリー飲料はカロリーゼロと記載されているので、全くカロリーがないと思われがちです。しかし実は、栄養表示制度では100ml当たり5kcal未満はノンカロリーと表示することができるため、カロリーが「ゼロ」ではないものもあります。「ノンカロリー飲料だから」と過信していると、知らないうちに摂取エネルギー量が増えているかもしれません。
人工甘味料
低カロリー食品に使用されることの多い人工甘味料。砂糖に比べるとカロリーも低く血糖値の上昇が少ないので魅力的です。種類によっては砂糖の200倍の甘みを感じるものも。
しかし、糖分ではないため満腹感を感じにくく、かえってほかの食事を食べ過ぎてしまったり、食品添加物として継続的に摂取することによって将来カラダに何らかの影響が出る可能性もあるとも言われています。
低カロリー食品を上手く使うポイント
カロリーの高い食品の代わりにする
お菓子やアルコールなどに代表される嗜好品は高カロリーになりがち。食事自体を低カロリーに抑える前に、1日のうちでカロリーの高いものを見直しましょう。その中で代替えできそうな嗜好品などを低カロリー商品に置き換えてみると良いでしょう。
例)
● アーモンドチョコレート(10粒400kcal)⇒ ダイエットクッキー(7枚150kcal程度)
● バニラアイス(1個216kcal) ⇒ カロリーコントロールアイス(1個80kcal)
● プリン(1個126kcal) ⇒ こんにゃくゼリー(1個26kcal)
※ダイエットサイトあすけん調べ
代謝を上げて痩せるには「必要な栄養素をしっかり摂る」「噛む」「胃腸の働きを活発にする」「筋力を増やす」などカラダを内側から動かすことが大切です。低カロリー食品・健康食品・サプリメントなどを使用する前に、まずは食事内容を整えましょう。
そして、毎日の生活リズムや食生活を見直しながら、うまく低カロリー商品と付き合っていきたいですね。
【参考・参照】
渡邊建彦 他,ヒスタミン研究 ―最近の話題―,日薬理誌,108,1996年,pp.128-131
「あすけんダイエット – 栄養士が無料であなたのダイエットをサポート(www.asken.jp)」
[文:あすけん 管理栄養士]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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