唾液を増やすと健康になる!?
[文:銀座血液検査ラボ -ketsuken-(https://ketsuken.jp/)]
当たり前に口の中にある唾液。
どんな役割があるのか、なんのためにあるのだろう?
当たり前にあるものだからこそ、考えたことがない方も少なくないのではないでしょうか。
実は、唾液はいくつかの働きがあり、健康に深く関わっているそうです。
唾液の役割
●消化作用
咀嚼によって食べ物と混ざり、消化を助けています。
●自浄作用
口内細菌や食べ物のカスを洗い流す役割も担っています。
●抗菌作用
口内に侵入した細菌の活動を抑えています。
自浄作用とともに細菌の繁殖を阻害する重要なはたらきです。
●粘膜保護・潤滑作用
唾液が歯や口内粘膜を覆うことで、細菌による刺激や感染、歯の摩耗・歯のエナメル質の溶解を防いでくれます。また、潤いによって舌や喉の動きがなめらかになり、食事や会話がスムーズに。
●緩衝作用
唾液に含まれる炭酸・重炭酸・リン酸などの成分は、口内のpHバランスが酸性・アルカリ性のどちらかに傾かないよう、調節してくれます。
●水分平衡作用
唾液の分泌は口内の水分量を調節する役割。
乾燥すると細菌が繁殖しやすくなったり、感染や刺激を受けやすくなってしまいます。
●再石灰化作用
カルシウムイオン、リン酸イオン、フッ素イオンを含む唾液は、食事によって一時的な脱灰状態となった歯のエナメル質の再石灰化を促してくれます。
正常な再石灰化が起こることで、脱灰状態の進行を防ぎ、虫歯リスクを軽減しています。
上記のようなはたらきをはじめ、唾液には、食べることの他に口や全身の健康を守る働きがあるといわれています。