あなたの肺は大丈夫?3つ以上当てはまる人は危険!肺の機能低下を知るためのチェックリスト
「肺を鍛える」とは何か
では、加齢による肺の機能の衰えは、あきらめるしかないのか?
答えは、否です。
肺の機能は何歳になっても高めることができます。
しかし、残念ながら、「肺そのもの」を鍛えることはできません。
そもそも肺は、肋骨や胸骨、背中の胸椎(きょうつい)に囲まれた、カゴ状の骨格をさす胸郭の中におさまっています。
呼吸の際、肺そのものが膨張や収縮をしているような気がしますが、実は肺にその機能はありません。
胸郭にくっついている様々な筋肉が柔軟に動くことで胸郭が広がったり縮んだりし、胸郭に連動して肺も膨張や収縮をしているのです。
この呼吸のために使われる様々な筋肉のことを、呼吸筋といいます。
ここでいう「肺を鍛える」とは、呼吸筋の柔軟性を高めることをさします。
呼吸筋を柔軟にすることで胸郭の動きがスムーズになり、血液に酸素を取り込む量を増やすことができるのです。
では、呼吸筋を柔軟にし、「肺を鍛える」にはどうしたらいいのか?
次回は、「肺活トレーニング」についてご紹介します。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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【参考文献】
『最高の体調を引き出す超肺活』(アスコム刊)
著者:小林弘幸(こばやし・ひろゆき)
順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。
順天堂大学医学部卒業後、同大学院医学研究科修了。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。
監修:末武信宏(すえたけ・のぶひろ)
国立岐阜大学医学部卒業。さかえクリニック院長。第88回日本美容外科学会会長。
社団法人 先端医科ウェルネスアカデミー副代表理事。
日本美容外科学会認定専門医としてアンチエイジング診療を行うかたわら、順天堂大学医学部非常勤講師としてスポーツ医学の研究をおこなっている。