呼吸こそ、自律神経を直接コントロールできる手段!肺と自律神経の密接な関わりとは
ストレス社会と言われる現在、多くの人が疲労感を抱えながら生きています。
睡眠不足や人間関係の悩み、働きすぎなどで、体や心に負担がかかった結果、疲れやすく、朝起きても体がだるく、何をするにも億劫になるなど、慢性疲労を抱えたまま生活をしている人が非常に増えています。
中でも近年、そのような疲労から自律神経を乱し、体の不調を訴える人も多いように感じます。
自律神経のバランスを整える方法は様々ですが、今回は、書籍「最高の体調を引き出す超肺活」(著=小林弘幸。監修=末武信宏)より、自律神経と肺、呼吸の関係についてご紹介します。
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自律神経の重要性
そもそも自律神経とは何か。
自律神経とは、意識的にコントロールできない体の機能を調整している神経のことです。
心臓や腸、肺などの臓器は、自分で意識的に「動かそう」として動いているわけではありません。
これらが活動を続けられているのは、全て自律神経のおかげなのです。
自律神経は、呼吸、血液循環、体温調整、消化吸収、免疫、代謝、内分泌などの調整にも深く関わってきます。
もし自律神経が働かなかったら心身は外部の環境変化に対応できず、すぐに息絶えてしまうのです。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」がバランスをとりながら働いています。
私たちの体は、この2つの神経の両方が正常に動いていなければなりません。
最近イライラすることが多いと感じる人は、副交感神経が正常に働いていない可能性があります。
自律神経のバランスの乱れは、メンタル面だけでなく、体の様々な部位の健康状態を悪化させるので注意が必要です。